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人と人をつなぎ 心に風を ギャラリー 風と心

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〒630-8115 奈良市大宮町6丁目9−1

絆物語

失くした記憶・見つけた心(いのち)

  原因不明の激しい頭痛に襲われ、すべての記憶を失った。
 家族や周りの方々の支えで徐々に言葉を取戻し、生きることを
 一から覚えた。
 言葉を忘れたとき、コミュニケーション手段として絵を描くこ
 とを学んだ。
 そして・・・その人は「楽遊」として生まれ変わった。

 



     一九九一年
    爆発しそうな激痛が頭を襲う。
   なんども、なんども・・・
   ある時、気づいた。
   私は何者?ここはどこ?
   音が聞こえた。周りが見えた。
   しかし、ただそれだけ。
   ワカラナイ・・、ナニモワカラナイ・・・
   全ての記憶は、消失した。
    楽遊の誕生である。
   食べること、排出すること、歩くこと、
   話すこと、書くこと、計算すること、
   自然のこと、社会のこと、人間のこと、
   生きること、・・・のこと、こと、こと、
   全てを一から学習した。
    一九九七年
   六年かけて、楽遊になりました。
   まだまだ未熟ですが、これからが本番です。
   ここまで、みまもって頂いた多くの人たちに、
   とくにいちばん苦労をかけた家族に、
   これからも頑張ることを誓います。
                    楽遊
(らくゆう)


        1997年8月18日〜8月30日
          ギャラリー風と心で開催された
               第一回作品展によせて




  記憶を失ったとき、楽遊さんは50歳。
 言葉の意味も生活習慣も全てが失われる希有な
 ものでした。50歳とはいえ、赤ん坊のような楽
 遊さんを、ご家族は「新しく誕生した子ども」
 のように、「あいうえお」やお金の計算、トイ
 レの使い方など生活の基本を一から教えること
 から始めました。
 

  


 第二の人生を歩み始める中で、楽遊さんは思いを伝える手段として、絵や詩を書き始めました。耳から入る音、目にする1つの情景が、楽遊さんの感性に新鮮な刺激となって伝わっているようです。  1994年からは、中学の夜間学級に入学。
 知識が急速に増える中で、自己の存在価値についての
 葛藤が深まっていきます。そんな楽遊さんの苦悩の支
 えとなったのが「側にいてくれるだけでいい」という
 家族の言葉でした。
                       

             




 ギャラリー風と心が初めて楽遊さんの作品と出会ったとき、その感受性の鋭さに驚くとともに、自然の中から自分を必死に見つけ出そうともがき苦しんでいる楽遊さんの姿が映りました。
 ひとつの感動を自分のものにすることが、楽遊さんにとっては、ひとつの山を超え新しいスタートラインにつくことなのでしょう。どんな形であれ、自分の思いが”かたち”になる日を待つということは忍耐のいることです。苦悩すればするほど、その日々が輝きだす事を信じて歩き続ける楽遊さん。      
生きる事を一から覚えての年月。          
その証でもある作品に、多くの方々の心に有意義な波紋を投げかけてくれる事でしょう。
     


楽遊作品集 心象風景の世界(こころのせかい)
     発行日 1998年8月20日 第1刷発行
     著者 楽遊
     企画 CRCギャラリー風と心     より、一部抜粋


楽遊作品集 ご購入ご希望の方は、ギャラリー風と心 オンラインショップまで。



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